【駿河-003】葛山城

 
 シリーズ・静岡県の城跡 〈隔月更新〉 
駿河-003 葛山城(裾野市指定史跡)
所在地 裾野市葛山字富士畑
縄張形態 並郭式平山城
標高(比高) 270m(66m)
現状 山林・雑木・墓地
創築時期 15世紀
築城者 葛山氏
改修時期 永禄末期〜天正初期
改修者 武田氏
主な遺構 堀切、曲輪、土塁、坂虎口、畝状竪堀
廃城
【概要】鎌倉幕府の御家人として葛山景倫や小次郎等の名がみえる。戦国期には、今川・武田・後北条の領国境目に在ったことから葛山氏の命運は翻弄され続け、3大名との従属関係を変化させながら存続を図っていたと云われる。葛山城跡に残る遺構は、武田流の縄張りとみて間違いないが、館跡と詰城跡の保存状態の良さは県内屈指である。

葛山城が乗る丘陵を南東から遠望

葛山城が乗る丘陵を南東から遠望


 

葛山城縄張図(作図者:水野 茂)
葛山城縄張図(作図者:水野 茂)
東の堀切(二条あり)と正面は二の曲輪

東の堀切(二条あり)と正面は二の曲輪

西の堀切 この左側にもう一条堀切がある

西の堀切 この左側にもう一条堀切がある

二の曲輪への坂虎口

二の曲輪への坂虎口

二の曲輪に残る土塁

二の曲輪に残る土塁

本曲輪は見事に削平され、東屋の背後等に土塁がある

本曲輪は見事に削平され、東屋の背後等に土塁がある

仙年寺背後には、葛山氏累代の墓が並び佇む

仙年寺背後には、葛山氏累代の墓が並び佇む

城の南麓にある葛山氏の菩提寺「仙年寺」

城の南麓にある葛山氏の菩提寺「仙年寺」

大型土塁など保存整備された葛山氏館跡

大型土塁など保存整備された葛山氏館跡

最終更新日:2025-06-14